Kagrra IEM Review|有線イヤホン・中華イヤホンレビュー

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TRN Starfish︰海を感じるデザインと自然な音場が魅力の日常用イヤホン

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※本記事はTRN様より製品提供を受けて作成しています。音質や使用感は実際に試した上での率直なレビューです。

はじめに

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TRN Starfishは、TRNのエントリー向けIEMの一つで、12mmベリリウムコーティングダイナミックドライバー(DD)を1基搭載したシンプル構成が特徴です。

複雑なマルチドライバーではなく、日常で気軽に聴ける、聴き疲れしにくい音を重視したモデルとして設計されています。

TRNは手頃な価格帯で有線イヤホンを多く展開してきたブランドで、特に低〜中価格帯で実用性とコストパフォーマンスの両立を意識した製品が多く、Starfishもその延長線上にあります。

 

ブランド・製品概要

TRNについて

TRNは中華イヤホン市場で比較的歴史のあるブランドで、エントリー向けからマルチドライバーまで幅広いモデルを展開しています。

  • 価格に対して十分な音質・装着性
  • モデルごとに個性的なチューニング
  • 手頃な入手性

全体として「価格以上に安心して使える」という印象があり、レビューやコミュニティでも一定の信頼があります。

 

TRN Starfishの立ち位置

Starfishは、複雑なドライバー構成や高解像度を狙ったモデルではなく、入門用・普段使い向けのポジションにあります。

  • 刺激を抑えたウォーム寄りの音
  • 長時間でも聴き疲れにくい設計
  • セミオープン寄りの筐体で軽量・装着感良好

「価格重視・日常使い重視」の方に向けたモデルで、派手さや技術的な突出を狙うタイプではない。

 

パッケージ・付属品

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Starfishの付属品は必要最低限ですが、使いやすさやカスタマイズ性を考慮した内容です。

  • イヤホン本体
  • 0.78mm 2Pin着脱式ケーブル(銀メッキOFC)
  • イヤーピース数種類(3種 計9ペア)
  • 説明書
  • 3.5mm / 4.4mm交換式プラグアダプター

特筆すべきは、この価格帯でありながら3.5mm / 4.4mmの交換式プラグに対応している点です。

エントリークラスでは3.5mm固定が一般的な中、シングルエンド/バランスの両方に標準対応しているのは大きな強みと言えます。

付属ケーブルは柔らかすぎず硬すぎない絶妙な質感で、取り回しは良好。

音質面での主張は控えめですが、その分クセが少なく、Starfish本来のサウンドを素直に引き出してくれます。

イヤーピースは3種類・計9ペアが付属しており、この価格帯としては十分なカスタマイズ余地が用意されている。

 

装着感・ビルドクオリティ

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Starfishは軽量でコンパクトなシェルを採用しており、耳への収まりも自然です。

長時間装着しても疲れにくく、通勤・通学・デスクワークなど、日常のあらゆるシーンでストレスなく使える装着感です。金属フェイスと樹脂ハウジングの組み合わせは耐久性にも優れています。

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筐体はややセミオープン構造であるため、完全な遮音性はありません。周囲の環境音がやや入る一方で、圧迫感がなく自然な装着感を実現しています。静かな環境で音量を上げすぎると音漏れする場合がありますが、日常の通勤・作業用途であれば問題は少ない。

 

音質レビュー

全体印象

Starfishはウォーム寄り・刺激控えめの音作りです。

長時間聴いても疲れにくく、BGMとして流したときも違和感が少ない点が魅力です。

ただし、技術評価は突出しないモデルで、精密なモニター用途には向きません。解像度は「この価格帯として十分」、プロユースの高精細さは期待しない方が良いでしょう。

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低域

低音はタイトで過度に膨らまず、全体のバランスを崩さない設計。EDMや重低音重視の楽曲では迫力不足に感じる場合もありますが、ポップス・アコースティック・ジャズなどでは十分に心地よく支える存在感があります。厚みのある低域はボーカルや中高域の表現を邪魔せず、自然なバランスを保っています。

なお、付属イヤーピースを黒色タイプでワンサイズ大きいものに変更したところ、低域の量感が適度に増し、個人的にはより好みのバランスになりました。

 

中域

Starfish最大の魅力は自然で癖の少ない中域です。ボーカルは近すぎず遠すぎず、埋もれることなく自然に表現されます。男性ボーカル・女性ボーカルともにナチュラルで、アコースティックやポップス、ナレーション系音声とも相性が良いです。

 

高域

高域は伸びやかで刺さりにくく、聴き疲れを感じません。繊細さは価格相応で、プロユースの高解像度は期待しない方が良いですが、日常用途では十分に満足できるレベルです。シンバルやアコースティックギターの響きも柔らかく自然に再現されます。

 

音場・定位

音場は横方向に適度に広がり、定位は安定しています。立体感や奥行き表現は控えめですが、BGMや通勤・作業用途では十分で、音楽に没入しやすい印象です。

 

向いている人・向かない人

向いている人

  • 有線イヤホン初心者
  • 長時間リスニングが多い人
  • 刺激の少ない音が好みの人
  • 作業用・通勤用イヤホンを探している人

向かない人

  • 高解像度や情報量を重視する人
  • 楽曲を細部まで分析する用途には不向き

 

総評

TRN Starfishは、価格以上の驚きは狙わず、日常で安心して使える音をしっかり作ったイヤホンだと感じました。聴きやすさ・安定感・装着感に優れており、作業用BGMや通勤・通学など、長時間リスニングのパートナーとして非常に頼もしい存在です。

用途と好みが合えば、「いつの間にか最も長く使うイヤホン」になる可能性があります。日常で気軽に、かつ自然な音を楽しみたい方には、一度チェックしてほしいモデルです。

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